石は 置くのではなく 聴く。 音で 割れ目を 読み 面で 触れさせ 重心を 低く 受けさせる。 小さな つっかえ石で 噛み合わせを 助け 背面には 水抜きの 道を つくる。 これだけで 豪雨と 霜に 揺さぶられても 壁は 呼吸し ほどけず 風景を 守ります。 季節の 動きに 合わせ 少しずつ 調整し 崩れを 未然に 防ぎます。
ハンマーのみ ポイント チゼル マレット 皮手袋。 道具は 少なくても 研ぎと 打ち方で 表情が 変わります。 朝の 乾いた 石は 甲高い 音で 割れ 夕方の 湿りは 鈍く 受け止める。 両手の 反動を 吸収し 肩を 守る 姿勢を 覚えることが 長く 続ける いちばんの 秘訣です。 身体の 声を 聴いて。
崩れを 見つけたら すぐに 手を 入れる。 小石の 抜けは 周囲を 一段 ほどき 角度を 整え 置き直す。 乾いた 日に 行い 冷え込みを 避け 草の 根は 早めに 抜く。 修繕は 作り手の 息を つなぎ 地域の 道を 守る 静かな 共同作業です。 笑いと 挨拶が 必ず 混ざります。
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